番外編 【エイプリルフール】 ページ40
・
バリッとカレンダーを破ると4月1日という文字が目に入った
『エイプリルフール…。』
エリスちゃんがその日だけは嘘をついてもいい日なんだと言ってたような…
『そうだ、中也さん…騙してみよう…!』
1人じゃ自信が無いから誰かに協力してもらおうかな…
携帯をとって電話帳の上に 紅葉姐さんと書いてあったから、ダメ元で電話してみた。
2コール目で紅葉姐さんは出てきて話してみるとあっさり協力して貰うことになって私の知らぬうちに規模は大きくなっていた
数十分後、自宅に黒服の人と紅葉姐さんがやって来てポートマフィア本部まで連れていかれた
会議室みたいなところのドアを開けたら森さんとエリスちゃんがいた。
「こんにちはA!」
「やぁ、Aちゃん私達も協力させてくれないかな?」
あ、あれ…
ちっちゃな規模で騙すはずが
すごく大掛かりになったような…
紅葉姐さんがすべて考えてくれて難なく進んだ恐ろしい程に
内容は以外とシンプル
記憶喪失の振りをする。
何十分かの演技指導のあと医務室に連れていかれ緊迫感に包まれた
そして、紅葉姐さんが中也さんに連絡した
「中也!Aが…、Aが…大変なことになったのじゃ…!今すぐ…」
ビクッとするぐらい大きな声でまるで本当に重大な事件が起こったくらいの演技力だった。
「あやつ、まんまとハマっておるのう…途中で切られたわい」
ククッと笑って私をみつめた紅葉姐さんに私はプレッシャーを感じた。
数十分後、ガラッと乱暴にドアが開いて
演技に入った
「姐さん!、Aは?」
「中也…!Aが記憶喪失になって…」
『ッ…、こ、紅葉姐さん…誰ですか?』
「嘘だろ、手前ェ本気で言ってんのか?」
こくん、と頷くと中也さんは悲しそうに私を抱きしめた
『!?、…ちょっと…!』
「なぁ、
本当に忘れたのか?」
どう答えたらいいのか戸惑い紅葉姐さんに目線を向けるとニッコリと笑い許可がでた。
ネタばらしの時間だ。
『…ド、ドッキリです。』
微笑んでみたがやつれていた。
暫くの無言からようやく中也さんは呟いた。
____手前ェ、夜覚悟しとけよ。
私の顔は真っ青になったのは間違いない。
・・・リクエストありがとうございました!
1629人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
a - 感動しました (1月19日 23時) (レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
埃 - 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ!夢主ちゃん幸せになれたので安心してます!((なんでお前が? (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ