２７話 ページ28
『＿＿＿＿＿だから、
私はお父さんから愛されていなくて
ずっと独りぼっちでした。』
シーンっと部屋は静かになって
中也さんなんかずっと俯いたままだった。
「…Aちゃん、この策略結婚は君のお父さんの会社の為でもあるし
＿＿＿＿＿＿＿もう一つ意味がある」
「君を助けるためでもある」
『…私を助け…る…？』
「私はね、君の本当のお母さんの知り合いだったのだよ。
色々お世話になってね。
ある日、彼女は正妻のいる君のお父さんの子を身ごもったことを聞いて私は止めたのだよ。
でも、彼女は聞くはずもなく君を産んだ
彼女が亡くなったあと、私は君が心配で随分と情報を探ったものさ。
閉じ込められた君を助けるべくこの策略結婚を提案したのだよ。
必ず長女は嫌がるのが目に見えていたからね。」
ニッコリと微笑む首領は「最初の頃は怖らがらせて悪かったね。」と言った
ポロポロと涙が溢れた
止まらなくて
ハンカチで顔をおおった。
「…辛かったなA。」
違うよ。中也さん
確かに悲しい
けど
嬉しいよ。
『…ありがとうございますｯ…！』
「…幸せになるんだよ、Aちゃん。」
森さんは仕事があるから、と途中で抜けた
二人でご飯を食べた
暖かくて
心に染みた
車の中では、中也さんは静かに手を繋いでくれた。手の間からキラッと指輪は光った
「帰ったらワイン開けるか。」
『グラスとおつまみ用意します。』
「手前ェは飲まねぇのかよ。」
『未成年ですから。』
他愛のない会話だったけどそれで十分だった。
車の窓に映る私が
そっと私にほほ笑みかけていた＿＿＿＿。
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a - 感動しました (1月19日 23時) (
レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
埃 - 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ！夢主ちゃん幸せになれたので安心してます！((なんでお前が？ (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)
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