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18話 ページ19

沈黙は続いたままで私の溢れる涙は止まらなかった。









「…分かった。」









済まなかったっと言ってネクタイで結ばれていた手を離してくれた








何も言わずリビングの方へ出ていった。









…凍りついたように冷たいこの部屋が







嫌で、そっと抜け出した。









行く宛もないのになぁ…なんて考えながらエレベーターに乗って自動ドアから出ると見慣れた車があった









『な…、なんで…ここ…に?』









「あら、お出かけ?




随分と楽なご身分ねぇ、A。」







姉のゆりあがいた。






『なんで…!?、外に出れないんじゃ…』








「そぉねぇ…いつまでも私も籠の中の鳥じゃないわ。」








コツコツとゆりあはこっちに来て









「私が代わってあげる…









新婚ライフを…ね?」









そう呟いた






『何言ってるの…!?




ゆりあの正体がバレたら





お父さんもゆりあもみんな終わっちゃうかもしれないんだよ…!?』









「…終わらないわ









被害者は






私なんだから…!」









ゆりあは尖ったヒールで私の足をグリグリと押した





『あ゛ッぁ____!?』






「楽しかったでしょ?



なかなかイケメンよねぇ中也さん♡




本当は私が隣じゃないといけないのにねぇ」







『ゆりあがッ…!身代わりになれって言った…じゃん…!』








「ッ、うるさいわねぇ…!?









いいわ、地獄に突き落としてあげる









貴女は不幸出いた方がお似合いよ。






だってそうでしょう?」









言葉が出なかった









足は痛くて血が滲んだ







ゆりあは車に戻って帰っていった









『痛い…、でも…家に戻りたくない…。』









足を引きずりながら







横浜の街を歩いた









もう足が限界で崩れ落ちそうになった時









「大丈夫かい?」





優しい声とともに







太宰さんは私を支えてくれた。








『太宰ッ…さん…。』








泣きそうになりそうだった

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a - 感動しました (1月19日 23時) (レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
- 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ!夢主ちゃん幸せになれたので安心してます!((なんでお前が? (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年2月24日 20時

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