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15話 ページ16

「今日、非番だから出かけねェか?」





『いいですけど、案外ポートマフィアって非番が多いんですね。』





「まぁ、最近はよからぬ事をする傘下の組織は居ねぇからな。」








楽だな。と笑う中也さんを見るとポートマフィアの大変さが伝わってくるような気がした。








下に停めておいた車に乗って出かけた






矢張り、一人で出かけるよりも隣に誰かがいた時の方が何倍も楽しい






帰りはどっかで飯でも食うかと話しながら





あっという間に目的地に着いた






中原さんに手を引かれて車から出ると




とても高級感溢れる服屋が目の前に立ちはだかっていた。







『うわぁ…、中原さんいつもここでお洋服を買っていらっしゃるんですか?』





「いや、今日は手前ェの服を買うために来た。エリス嬢行きつけの店だ。」






『え、私の服…』





「手前ェ少ないだろあの数は、クローゼット見た時驚いた。」





確かに必要最低限のものしか持ってきてなかったし…






『…ありがとうございます。でも勝手にクローゼットは見ないでください…。』








分かった。と短く返され中也さんは店のドアを開けた。









「いらっしゃいませ。中原様



ご結婚おめでとうございます。そちらが奥様ですか?」







その人は私を見て微笑んだ





微笑み方まで上品でとても綺麗な人だった







「あァ、今日はAの服を選んでほしい。」







「かしこまりました。A様、気軽に佐藤とお呼びください。」




『あ、よろしくお願いします。』









その後は新作から人気のお洋服まで一つ一つみた。佐藤さんの口から出る言葉は上品で優しくて美しかった







春の新作のワンピースを試着することになって試着室で着替えていた。






着替え終わった後中也さんのところに戻ろうと試着室を出た







何やら佐藤さんと中也さんは話していた









「…中原様はお優しいのですね、奥様も中原さんは優しいとおっしゃっていましたし…」








「まァ、









一応夫婦だからな。」








「一応…?」






「いや、なんでもねぇ」









"一応"








私は忘れていた







この結婚には









愛がないことを

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a - 感動しました (1月19日 23時) (レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
- 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ!夢主ちゃん幸せになれたので安心してます!((なんでお前が? (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年2月24日 20時

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