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12話 ページ13

いよいよ時間はやってきて





私は中也さんのあとをついていくように歩いた。






森さんは何処か怖くて苦手だった






お父さんでさえも逆らうことができない人









私の中の小さな国の王様みたいな人だった。









「やぁ、Aちゃん会いたかったよ。



どうだい新居には慣れたかい?」





「ねぇ、リンタロウこの人がA?」







先日にはいなかった幼い女の子がいた。






「そうだよエリスちゃん。私の知り合いの人の一人娘でね…可愛いとは思わないかい?」









一人娘。






その言葉が心に刺さった。







だけど必死で耐えた。






バレてはいけない。








「はじめましてA、エリスよ。




沢山遊びましょ!!」






可愛らしい女の子のエリスちゃんはニコッと微笑んでその笑顔が眩しかった。







『…よろしくお願いします。エリスお嬢様。』








「うん、良かったねエリスちゃん





そうだ、中原君時々彼女をここへ連れて来なさい。部屋の中でずっといるのも退屈だろうし」






「…わかりました。」








やったー!と喜ぶエリスちゃん




だけど中也さんは浮かない顔をしていた









ここはポートマフィア本部






血が混じり合うところ






易々と連れていけるわけでもない









「…Aちゃん、君のお父さんの会社はここ最近売り上げが伸びているそうでね良かったよ。」







『…その節は大変お世話になりました。』









また来てね、と森さんは言った



やはり怖かったのかポートマフィア本部を出たら一気に力が抜け歩けなくなった







ぐらつく私を中也さんは支えた。






何も言うな、と確かに言った









でも、








ごめんなさい








って言って









意識を失った。

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a - 感動しました (1月19日 23時) (レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
- 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ!夢主ちゃん幸せになれたので安心してます!((なんでお前が? (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年2月24日 20時

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