1話 ページ2
外はキラキラしていた。
楽しそうに歩く同じ歳ぐらいの女の子
小走りに会社を目指す大人
本を読みながらバスを待つ学生
高いビルの下から見る世界
『…楽しそう…だな。』
キラキラ輝く世界は
私が行くことを許されない世界
ずっと小さなこの部屋に閉じ込められた。
コンコンッ…
「Aお嬢様、ご夕食の時間です。」
そっか、もうそんな時間か
お腹減ってないのにな…
『?、ご飯は…』
「今日は、集まってほしいと御父様が…」
珍しいな
私のお父さんは
酷く怖い人で
私をここに閉じ込めた人だ。
こちらです。と、お手伝いさんは落ち着いた様子で私を連れて行った。
長い廊下を抜けてドアを開けると広い部屋に3人ポツリと座っていた。
「ねぇ、料理まだぁ〜?」
カランっと持っていたフォークを落としてまた葬るのは私の姉だ。
「待ってねゆりあ、もう少しよ…。」
慌ててゆりあをなだめるのはお母さんだ。
「あぁ、来たか。座りなさい」
お父さんは本を読みながら私に声をかけた
いつだってそうだ
私なんか見ない。
『…はい。』
椅子に腰をかけると、父は咳払いをした。
なんとなく気付いてた
私を呼ぶ理由を。
「大事な話がある。」
お父さんは静かにそう言った。
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a - 感動しました (1月19日 23時) (レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
埃 - 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ!夢主ちゃん幸せになれたので安心してます!((なんでお前が? (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)
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