花子さん ページ5
『うわあぁぁぁっ！』
「わぁぁっ！」
びっくりしたー…なんで目の前に移動して来てたの…心臓飛び出すかと思った…
「びっくりしたぁー」
『こっちのセリフだよ！』
「Aがイキナリ叫ぶのが悪いんだよー」
『花子さんが目の前にいるのが悪いんでしょ！』
「俺は悪くないもーん」
「『うぬぬぬ…』」
食ってかかってもするりと躱される。
せめて仕返ししてやろうと花子さんの腕をとって不意打ちで顔を近づけてやった。
「っ⁉」
すると花子さんはすごく驚いた顔をした。あれ…？
照れてくれると思ったのに失敗だったみたい。
やってるこっちが恥ずかしくなって来て、咄嗟に腕を離そうとすると、今度は逆に引っ張られた。
『わっ⁉』
じっと真顔で見つめられる。それも超至近距離で。
少しでも動くと顔同士が触れそうだ。
じーーーーーっ
じぃーーーーーっ
じぃぃーーーーーっ
『ーーっ』
耐えきれなくなってふいっと目を逸らすと、にいっと笑われた気配がした。
『もうっ、なんなの…』
「なんでも？…ねぇヤシロ。君の願いを叶えてあげる」
話題を変えられた…もう良いや。
「やったあ！」
寧々ちゃんの可愛い顔も見られたし…
『やっぱり特別な道具を使うとか？』
「そーそースッゴイの持ってんだ」
そう言って花子さんが差し出したのは
“ラブめぞっと〜百式〜”
「………」
寧々ちゃんあからさまにがっかりしてる…
まぁしょうがないよね。
「まぁヤシロはこれで良いとして…Aは？」
『へっ？』
「まだ願い聞いてないよ？」
まだ言ってなかったんだった…
もう、適当でいいや！
『じゃあ、一緒にいて！』
花子さんは目をパチパチしている。
我ながらいい選択だったと思う。
『これぐらいだったら、代償もいらないでしょ？』
「まぁ、そうだけど…」
じゃあ決まり！
『寧々ちゃんと一緒に遊びに行くね！』
「えっ、私も？」
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鄰 - とっても続きが気になります！無理をしない程度に、更新頑張ってください。 (2021年3月25日 0時) (
レス) id: 6808633ea0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 地縛少年花子くんくですよ (2020年2月19日 23時) (レス) id: aba12b336e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作成日時：2018年8月9日 15時
