第五十九話 ページ32
あの本を読んでから15日が過ぎた。
あれから私は、主に悪事を働く海賊たちを討伐して過ごした。
大将としてね。懸賞金は貰ってないよ。
プライベートくらい平和に過ごしたいから、海賊相手には大将として戦うことにしたのだ。
まぁ、髪を結んだ位でどれだけ誤魔化せるかは分からないけど。
もちろん、ちゃんとセンゴクさんの許可はとった。
そしてそして。
ついに私にも二つ名がついた。やったね！
大将 影狼 《カゲロウ》
これが私の二つ名となった。
カゲロウ島の周辺で現れる、幻の大将。
目を付けた海賊を、確実に捕らえる。
存在は確かだが、屈強な大男とも、美しい女性だともいわれている。
いや、厨ニ心くすぐりますね。
でも、結構目立った行動して来たつもりなのに、なんで幻の大将？
私の事見てた人いなかったのかな。
覚えられるなんて、他の奴らはどんなことしたんだろう。
海賊は、私の姿を見る前にほとんど気絶させるからダメなのかな？
流石に殺すのはなんか……ね。
あと、あれから何度かあの本を読み直してみた。
すると、一箇所見落としていたことがあった。
“ これはあくまで私の仮説だが、死なずにこちらの世界に来た人間は、元の世界へ帰ることのできる人間がいれば、元の世界に完全に戻ることができる可能性がある。理由としては、元の世界で死んでいないので、次元間の転送の強制力が弱い事だろう”
つまり、これから死なずにこの世界に来た人間は、私がいれば、完全に元の世界に帰れる可能性があるってことだ。理由は……良く分からなかったけど。
ま、天文学的な確率らしいし、頭の隅に留めておくだけでいいだろう。
私が物思いに耽っていると、久々に電伝虫が鳴った……喋った？
出てみると、相手はセンゴクさんだった。
「はい、鬼澤ですけど」
「Aか！？すまんが、仕事をたのむ！」
「え、何があったんです？」
「シャボンディ諸島で大規模な襲撃が起きた！しかし誰も手が空いていなくてな」
「ああ、そうですか。今すぐ向かいますね」
センゴクさん、相当焦っていたみたい。
襲撃か。パパッと収めてしまおう。
休暇が削れるのは残念だけど、そろそろしたいことも無くなってきたし。
私は早速、シャボンディ諸島へ向かった。空を走り抜けるようにして。
(海賊たち相手にしてる時に、あの月歩っぽいの覚えちゃった)
(でもこれ、便利。軍艦いらず)
(シャボンディ諸島、あっちだよね)
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漆鬼凪(プロフ) - あいリンゴさん» コメントありがとうございます！いやぁ、そう言われると嬉しいです！更新頑張りますね！ (2014年8月31日 22時) (
レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
あいリンゴ(プロフ) - スゴイ面白い作品ッス！！ハイキュー!!とワンピのコラボ作なんてよく思いつきましたね！！私なら、絶対に思いつかない…あっ！スミマセン！！私の独り言が！！お気に入り登録もさせていただきます！更新頑張って下さいね！！ (2014年8月31日 20時) (レス) id: edd937c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私は逆にしばきたい(((分かりますよ！その気持ち！ (2014年8月27日 13時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫かぶり(プロフ) - 海軍入隊希望ーーーっ！青雉の部下がいいですっ！仕事でも何でもやりますからーーーー(((( (2014年8月27日 13時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私もでぇぇぇぇぇすぅぅ((すいません！ コメントありがとうございます！ (2014年8月27日 12時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆鬼凪 | 作成日時：2014年8月22日 19時
