第五十六話 ページ29
「ありがとうございました！」
いやぁ、買った買った。
ついつい話が弾んで、もう夕方になっちゃった。
ま、特にやる事も無いし、服も買えたしいいか。
あと、店員さんのセンスヤバイ。すごくいい。
また今度行こうっと。
「おや、Aちゃん。えらくご機嫌だね」
「あ、長老。わかりますか」
「それくらい分かるよ」
私が道を歩いていると、長老が話しかけてきた。
「……おおそうだ、丁度いい。今少し時間あるかい？」
「ええ。何か用ですか？」
「ああ」
用って、なんだろうな。
私は長老に続いて、近くにあったベンチに腰掛けた。
「……それで、何の用ですか？」
「ああ、用って言うのはな……。今度、この島に大きな図書館ができるのは知ってるかい？」
「はい、知ってます」
それは知ってた。
休暇でこの島に帰って来た時に、隣のおばさんから聞いた話だ。
なんでも、今まで公開されていなかった偉人の手記とかも図書館に収まるんだとか。
なぜこの小さい島にそんな物が出来るんだと、疑問に思ったよ。
完成したら、いつか行ってみようと思ってたんだ。
異世界の事とか、調べようと思ってね。
あと、漫画とかあったら読んで見たいし。
「それでね、わしも自分の持っている本を幾らか収めるんじゃが、Aちゃんが良ければ、どんな本がいいか選んでもらっていいか？何分年寄りだから、古臭い本が多くてな」
「そんな事ですか。別に構いませんよ」
どうせ暇だしね。
てか、長老も本を収めるんだ。
長く生きてると、なにか貴重な本とか持ってるのかな。
「それじゃあ、明日わしの家に来てくれ」
「分かりました」
そう言うと、長老は去っていった。
……私の明日の予定が決まった。
本か、私も結構好きだったりする。
もっとも、美沙に薦められたラノベと漫画ばっかり読んでたけど。
あれが案外面白いんだよね。
私は去って行った長老とは反対方向に向かって歩き出した。
(今日の晩ご飯何にしようかな？)
(安いよ！新鮮なお魚だよ！)
(魚かぁ、塩焼きとかいいかもしんない)
(お、いらっしゃい！……)
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漆鬼凪(プロフ) - あいリンゴさん» コメントありがとうございます！いやぁ、そう言われると嬉しいです！更新頑張りますね！ (2014年8月31日 22時) (
レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
あいリンゴ(プロフ) - スゴイ面白い作品ッス！！ハイキュー!!とワンピのコラボ作なんてよく思いつきましたね！！私なら、絶対に思いつかない…あっ！スミマセン！！私の独り言が！！お気に入り登録もさせていただきます！更新頑張って下さいね！！ (2014年8月31日 20時) (レス) id: edd937c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私は逆にしばきたい(((分かりますよ！その気持ち！ (2014年8月27日 13時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫かぶり(プロフ) - 海軍入隊希望ーーーっ！青雉の部下がいいですっ！仕事でも何でもやりますからーーーー(((( (2014年8月27日 13時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私もでぇぇぇぇぇすぅぅ((すいません！ コメントありがとうございます！ (2014年8月27日 12時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆鬼凪 | 作成日時：2014年8月22日 19時
