第四十二話 ページ14
「……そうですか」
正直、そろそろだろうなとは思っていた。
新聞とかを読んでないわけじゃないし、噂だって耳にしていた。
何より、これは当然の流れだ。
「なんだ？処刑を止めるつもりなのか？」
「別にそんなつもりは無いです。けど」
「けど？」
「一度だけ、ロジャーさんと会わせてもらえませんか？」
私は、逃げた。
それでも、もう一度会いたい。あの顔を見たい。
……そう思った。
「……分かった」
「本当ですか！？」
「ガープ、見張りを頼むぞ」
「分かった！」
私はガープさんに付き添ってもらい、インペルダウンへと向かった。
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インペルダウン Level6
ロジャーさんはそこに収監されていた。
いつもと変わらぬ、あの笑顔で。
「……十分じゃ」
「分かりました」
ガープさんはそう言って席を外した。
十分。私に与えられた時間。
「……お久しぶりです。ロジャーさん」
「A！なぁにしんみりしてるんだ！」
「……でもっ！」
「お前には笑顔が似合うんだ！どれ、一度笑って見せろ！」
「……こうですか？」
「もっと自然にだ！」
私はぎこちなかった。
けど、ロジャーさんは変わっていなかった。
病気の影響か、環境の所為なのか、痩せ細ってはいたけど。
それでも、監獄の中だというのに笑顔で、そこにいた。
それからは、何気無いことを話した。
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「時間だ」
「っ……はい！」
私にもう、迷いはない。
ずっとあった心の闇が、ようやく、晴れたような気がした。
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それから数日後。
ロジャーさんは処刑された。
最後まで笑って、楽しそうに。
大海賊時代の幕を開けて。
私はといえば、あれから家に荷物を取りに帰り、今日から海軍で働くことになる。
私が異世界人ということを知ってるのは、海軍ではセンゴクさんとガープさんだけだ。
海軍でも、最高機密情報となってるんだとか。
それと、私とロジャーさんとの関係も黙っていてもらえるらしい。
海軍で働く以上、あまり自分勝手には生きられない。
海賊との関わりは、控えるようにと言われた。
頑張ろう。
……なるべく。
「A！行くぞ！」
「はい」
今日は、海軍の新たな組織を紹介するんだとか。
今回、センゴクさんが元帥になって、海軍の組織もガラッと変わったらしい。
私はセンゴクさんについて、大広場へ向かった。
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漆鬼凪(プロフ) - あいリンゴさん» コメントありがとうございます！いやぁ、そう言われると嬉しいです！更新頑張りますね！ (2014年8月31日 22時) (
レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
あいリンゴ(プロフ) - スゴイ面白い作品ッス！！ハイキュー!!とワンピのコラボ作なんてよく思いつきましたね！！私なら、絶対に思いつかない…あっ！スミマセン！！私の独り言が！！お気に入り登録もさせていただきます！更新頑張って下さいね！！ (2014年8月31日 20時) (レス) id: edd937c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私は逆にしばきたい(((分かりますよ！その気持ち！ (2014年8月27日 13時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫かぶり(プロフ) - 海軍入隊希望ーーーっ！青雉の部下がいいですっ！仕事でも何でもやりますからーーーー(((( (2014年8月27日 13時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)
漆鬼凪(プロフ) - 黒猫かぶりさん» 私もでぇぇぇぇぇすぅぅ((すいません！ コメントありがとうございます！ (2014年8月27日 12時) (レス) id: 1d23b95b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆鬼凪 | 作成日時：2014年8月22日 19時
