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118.罪な男 ページ18

 
 
 
結弦くんの思いを受けて、お父さんが口を開く。


「今日、羽生くんと話してみて
 本当に素直で誠実で
 ゼヒAをお願いしたいと思ったよ。

 もしかしたらマスコミがどうとか
 ピンチがあるかもしれない。
 でも確実に言える事は
 2人は何も悪い事はしていないっていう事だ。

 何があっても、自分を責めずに
 堂々としていて欲しい。

 私たちは大丈夫だから。」


「心強いお言葉ありがとうございます。

 これからもAさんと支え合って
 過ごしていきたいと思います。

 そして、
 いつかは結婚も視野に
 お付き合いを続けさせて頂きたいと思います。

 よろしくお願いします。」


結婚……。
そんな風に考えてくれてたんだ。



「いやいや……3人揃って泣く?

 寛乃だけじゃないんだ?
 涙もろいのは。」

「あ、お姉さんも涙もろいんですか?」

「そーなのよ! すーぐ泣くんだよ。」

「Aさんも割とすぐ泣いてます(笑)。」

「お母さんも涙もろいしな。
 うちの女性陣は泣き虫が揃ってるんだな。」


男3人で意気投合している。


「だって今のはヤバイでしょ。ねA。」

「うん。今のはズルいでしょ。」

「え、なんで。」

「泣かそうとしてるでしょー?」

「いやいやしてませんって。」

「だとしたら余計に罪な男だわー。」


「お母さんは安心したのよ。Aがこんなに
 素敵な人をみつけてきてくれて。」

「いえ、まだまだですが頑張ります。」


「まぁ先の事は深く考え過ぎずにさ、
 今を楽しんだら良いよ。」

「なんで篤志がそんなに偉そうなの?」

「え、すみません。」

「あっくん弱っ!」

『アハハ!』



「あ、あの……。
 みーちゃん寝ちゃったんですけど。」

「え?」


みーちゃんは結弦くんの膝の上でスヤスヤと寝ている。


「あぁ! ごめんね。
 ずっと抱っこしてもらっちゃってた!

 じゃあ私たちはそろそろ帰るね。
 羽生くん、また遊びにきてね。」

「はい。ありがとうございます。」


お姉ちゃん達を見送り
お風呂を順番に済ませて寝る準備をする。


「Aの部屋に布団敷いてあるからね。」

「ありがとうございます。」

「ありがと。」

「明日早いんだろう?」

「そうなんです。
 始発の新幹線なので、早くから
 バタバタしますがすみません。」

「いや大丈夫だよ。
 それじゃおやすみ。」

「「おやすみなさい。」」
 
 

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設定タグ:羽生結弦 , ドS , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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菜紬(プロフ) - てごさん» コメントありがとうございます!いつも読んで下さっているなんて‥感激です(≧∀≦)書いているとどんどん口が悪くなるので(笑)心配でしたが、楽しんで頂けて嬉しいです♪ (2020年6月16日 22時) (レス) id: a7d05f70f7 (このIDを非表示/違反報告)
てご(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております( ´∀`)口の悪いゆづ君も良い感じですね。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 9f3d54ffe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜紬 | 作成日時:2020年5月22日 13時

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