102.ご相談 ページ2
テレビを見ながら昨日買っておいた
サンドイッチを頬ばる。
昨日の結弦くんのエキシビジョンの映像が流れる。
はぁ……。キレイだったなー。
普段は至って普通のお兄さんなのに。
こんな人がウチに来るとか
お母さん倒れちゃわないかな？
お母さんに連絡……ん？ あ！ 先にあの人に……。
プルルル。
「もしもしー！ Aー？」
「あ、お姉ちゃん？」
「おかえりー！ 日本に帰って来てるんでしょ？」
「うん。そうなの。
お姉ちゃんもあっくんもみーちゃんも元気？」
「うん！ 元気だよー！」
あっくんはお姉ちゃんの旦那さん。
みーちゃんは2人の子供だ。
お姉ちゃんはただいま育児休暇中。
「明日の夕方実家に帰ろうかと思って。」
「そうなんだ！ じゃあアタシも帰る。」
「帰るっていってもすぐそばでしょ？」
「アハハ、確かに！」
「それでちょっとご相談が……。」
「え、なになに？」
「今お付き合いしてる人がいてね、
挨拶に行きたいって言ってるの。」
「え！？ 結婚？ 出来ちゃったの？」
「いや違うって。
ただのお付き合いの挨拶だってば。」
「へぇー。
いまどき珍しい律儀な子だねぇ。」
「で、その人っていうのが……。」
「え？ まさかの外国の人？」
「いや、日本人。」
「なーんだ。何？ なんでそんなに溜めるの。」
「いやぁ……
お姉ちゃんも知ってる人なんだよね。」
「は？ 誰？ もー早く言ってよ。」
「えっと……羽生くん。」
「はぁ？ 羽生くんてスケートのでしょ。
どういう意味？ 似てるの？」
「だから、羽生くん本人なんだよね。
今お付き合いしてるの。」
「は？……は？
はぁーーーー！！？？」
耳痛っ！！
「ふぇ……ふぇーん！！」
「あ、やば。みーちゃん起こしちゃった。
あーよしよし……。ごめんね。
ちょっと！ どういう事？」
「いや、色々あって。会ったら話すよ。
お母さんに話すと倒れないかな？」
「うん。確かにね。
じゃあアタシうまくやっとくよ。
Aは挨拶行く事だけ伝えておきな。」
「ホントに？ ありがとう！」
「ってか、早く話が聞きたい。
本人も来るんだよね？ 本物？」
「うん。本物(笑)。」
「えースゴーい！ 生ハニューが見れるなんて！
ちゃんと化粧していかなきゃ。」
「ふふっ。じゃあお願いね！
周りの人にはまだ内緒でね。」
「分かってるー。じゃあねー。」
やっぱり先に話して良かった。
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菜紬(プロフ) - てごさん» コメントありがとうございます！いつも読んで下さっているなんて‥感激です(≧∀≦)書いているとどんどん口が悪くなるので（笑）心配でしたが、楽しんで頂けて嬉しいです♪ (2020年6月16日 22時) (
レス) id: a7d05f70f7 (このIDを非表示/違反報告)
てご(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております( ´∀`)口の悪いゆづ君も良い感じですね。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 9f3d54ffe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜紬 | 作成日時：2020年5月22日 13時
