99 引き止めて ページ49
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ダメだよ、しょーとくん。
こっちに来ちゃ、ダメ。
ただでさえ、風邪引いてるのに
余計に悪化したらどうするの？
そんな私の願いとは逆に
しょーとくんは戸惑うこともなく、平気で海の中に入ってくる。
『こ、来ないでっ！』
「何言ってんだ！！そんなこと言ってる場合じゃねーだろ！」
だって、ネックレス無くしたなんて知ったら
しょーとくん、きっと怒る。
しょーとくんに嫌われたくないから、
それなら、見つけるまでずっと探すの。
だから、今は放っておいて…？
泣いてる顔がバレないように背を向けて
また海に潜ろうとすれば、腕を掴まれて阻止されてしまった。
『やっ…！』
「おい、何があった！なんでこんなこと！」
『はな、してっ…！』
腕を掴む手の力が強くなっていって
痛くて、目をギュッと瞑る。
すると、身体ごと
しょーとくんの方へと引き込まれていく。
そして、そのまま口付けをされて
息苦しくなって、少し口を開けば
生暖かい何かが、私の口の中に入ってきた。
『…ふっ、あ…んぁ』
「っ……」
何でだろう、海の中にいるはずなのに
身体がすごく熱い。
甘く酔いしれていって、何も考えられない。
ほんの少しだけ、目を開ければ
目の前には、悲しそうな顔をするしょーとくん。
なんで、そんな泣きそうな顔をしているの？
『んっ…！』
「っ……はぁ、」
優しく唇が離れると、伸びた糸がプツンと切れて
私を大きな身体で包み込んだ。
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空涼(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！ (2018年6月25日 17時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きがすごく気になります！更新楽しみにしています (2018年6月25日 6時) (レス) id: b4c0f88219 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 擧舉彌さん» 嬉しいですー！ありがとうございます！お楽しみに！ (2018年6月21日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
擧舉彌(プロフ) - この後はどうなるんですかー！続きを読むのが楽しみー！です！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: 50deb4f2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2018年6月6日 8時
