95 ヒーローにも勝てないもの ページ45
.
しょーとくんは、いつも冷静で賢くて、
個性もすごいし、かっこいい。
そんなほぼ完璧の彼が、ピンチに陥っていた。
『38.2度…。風邪だね、完全に』
「参ったな…」
顔を赤くして、手の甲で額を押さえるしょーとくん。
しょーとくんでも風邪を引くことってあるんだなんて
驚いてしまったのは秘密。
それなのに、しんどそうな表情も様になってるって
イケメンは恐ろしいと思ってしまった。
それにしても、今日学校がお休みで良かった。
その分、私が看病しないと！
『…ちゅ、ちゅーする？』
「何を思ったのか知らねぇが、今はやめといた方がいいぞ」
『えぇ、せっかく峰田くんが教えてくれたのに』
さっき、峰田くんと会って
しょーとくんが風邪を引いたと言えば
なぜか興奮しながら、風邪を早く治す方法を教えてくれたのだ。
しょーとくんが辛そうなのを見ているだけなんて
悲しくて、いっそのこと私に移ればいいのにって。
「A、峰田の言うことは聞くな」
『う、うん…』
ため息を吐くから、もしかして迷惑だったのでは
と心配になったけど、それを見透かしたのか
ありがとな、と私の頬を撫でた。
『しょーとくん、熱いね』
「まぁな…移したら悪いし、早く部屋に…」
『だめ！今日は私が看病するの。
あ、薬とかいるよね！買い物行くけど、何か欲しいものある？』
風邪の看病なら、かっちゃんの時も何回かしたことあるから慣れている。
私に任せなさい！なんてお母さん気分になれば
しょーとくんは、ゼリーが欲しいと
か細い声で呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空涼(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！ (2018年6月25日 17時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きがすごく気になります！更新楽しみにしています (2018年6月25日 6時) (レス) id: b4c0f88219 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 擧舉彌さん» 嬉しいですー！ありがとうございます！お楽しみに！ (2018年6月21日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
擧舉彌(プロフ) - この後はどうなるんですかー！続きを読むのが楽しみー！です！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: 50deb4f2e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空涼
| 作成日時：2018年6月6日 8時
