55 プールだから仕方がない ページ5
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「は、はっや！！」
「犬かきって、あんなスピード出るのか！？」
『犬かき舐めてもらっちゃこま…い"。』
「「「い？」」」
やばい、足ツッタ。
まさかの緊急事態に、犬かきをやめると
ブクブク沈んで行く自分の身体。
水の中で目を開けることすら出来なくて
怖くて固まっていると、どこからか
プールの中に飛び込む音が聞こえた。
『…ぷはっ！！』
「はっ…戌井、大丈夫か！？」
『しょ、しょーと…くん？』
肩と膝の裏にまわされる、筋肉質な腕。
密着する肌と肌。
息遣いが荒いのすら伝わる顔の近さ。
全てが私のキャパオーバーで
溺れた恐怖よりも、明らかにこっちの方が限界だった。
「Aちゃん大丈夫！？」
「麗日、悪りぃが戌井のタオル持ってきてくれないか？」
「わ、分かった！」
みんなが心配する中、やっとかっちゃんと切島くんがやって来て
私が溺れたことが分かった途端、ブチギレた。
「ったく、調子乗ってるからだ！クソが！」
『ごめんなさぃ〜』
「戌井を責めてやるな、怖かっただろうし」
「テメェは黙ってろ、舐めプ野郎！！」
舐めプ…？
すると、そういえば、と梅雨ちゃんが
私の元にしゃがみ込んだ。
「足、つったのよね？ストレッチした方がいいんじゃないかしら？」
『…あ、そういえばつったの忘れてた』
「「「……は？」」」
私がそう言った途端、みんなが笑って
安心したような様子を見せた。
私はただ、お茶子ちゃんが持ってきてくれたタオルで
赤い頬を隠すのに必死だったけど。
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空涼(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！ (2018年6月25日 17時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きがすごく気になります！更新楽しみにしています (2018年6月25日 6時) (レス) id: b4c0f88219 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 擧舉彌さん» 嬉しいですー！ありがとうございます！お楽しみに！ (2018年6月21日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
擧舉彌(プロフ) - この後はどうなるんですかー！続きを読むのが楽しみー！です！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: 50deb4f2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2018年6月6日 8時
