89 大切な日 ページ39
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「Aちゃん、なんか今日様子変だね」
「空回ってる、のかな？」
「うっせぇ、黙ってろ」
「かっちゃん、なんか知ってるの？」
「あぁ"！黙れっつってんだろ、クソデク！！」
私のことを話しているだなんて気付かずに
呑気に、かっちゃんは今日もいずくんに怒ってる…って考えていた。
「A、体調悪いのか？」
『へ？いや、大丈夫だよ？』
「無理はすんなよ」
『うん…ありがとう』
なんか、しょーとくんにまで迷惑かけちゃってるみたい。
かっちゃんだけが知っている今日のこと。
…お父さんとお母さんの命日であり
しょーとくんと初めて出会った日でもある。
『ねぇ、しょーとくん』
「なんだ？」
『今日のお昼ね、私もそば食べる！』
「ふっ、あぁ。一緒に食べよう」
毎年、この日は悲しくなっちゃうけど
今年はしょーとくんが隣にいてくれるから
いつもよりは平気なんだよ。
だって、しょーとくんと初めて出会った日だもん。
『あ、後ね、今日用事があるから
先に寮に戻っててくれる？』
「分かった、じゃあ晩飯終わったら
約束してた本貸しに行く」
『本当に？やったぁ！』
楽しみだなぁってワクワクしていると
ちょうどチャイムが鳴って、しょーとくんは自分の席に戻って行く。
それを見送って、私はふと窓の外に目を移した。
そこにあったのは、今にも降り出しそうな
どんよりとした曇り空であった。
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空涼(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！ (2018年6月25日 17時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きがすごく気になります！更新楽しみにしています (2018年6月25日 6時) (レス) id: b4c0f88219 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 擧舉彌さん» 嬉しいですー！ありがとうございます！お楽しみに！ (2018年6月21日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
擧舉彌(プロフ) - この後はどうなるんですかー！続きを読むのが楽しみー！です！ (2018年6月21日 19時) (レス) id: 50deb4f2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2018年6月6日 8時
