幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ9)

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ついに迎えた体育祭当日。

それぞれが自分の実力を発揮させて

本校舎の人を驚かせていた。

でも誰も殺せんせーの存在に気づいてないのは私が驚いていたり。

次の種目があの棒倒しになった時、

靴紐を結び直しているカルマの隣にしゃがみ込んだ。

『ケガだけはしないでよ？』

「了解」

握りこぶしをお互いぶつけ合って

笑って見せた。

「あ、あと……」

『………え？』

「続いてはエキシビジョン！なんとE組がA組に挑戦状を叩きつけてきたぞ！

負けるな、我が校のエリート達！」

そんな完全にA組の味方なアナウンスが終わり

それぞれの配置にスタンバイする。

「A組、外国人いるじゃん！」

桃花の言う通り、その人達は留学生らしい。

絶対、浅野君の仕業でしょ…。

さっそく力の見せつけがありながら始まった棒倒し。

そういえば作戦名を聞いた時、笑っちゃいそうになったっけ。

ごめんよ、磯貝君…！！

『痛そう…吉田と村松』

「や、やばいよ殺せんせー！どんなに固まっても一人ずつ吹き飛ばされたら意味ないよ！」

焦るカエデちゃんの声に私も冷や汗をかく。

『あ、カルマいった！』

作戦、粘液か…！

思った通りそれはA組の人達に囲まれてしまったけど

カルマ達は観客席の方へと走って行く。

『きゃーっかっこいい、カルマ！』

あいつ、後転して観客席入ったよ！？

しかも椅子めっちゃ飛び越えてるし

挑発してるし！

『いけいけ、男子ー！』

心配も減って、テンションが上がる私。

殺せんせーにも写真を撮るように頼んだからばっちり！

A組の棒に反撃出来てるし、これ本当に勝っちゃうかもしれない…！！