幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】

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学園祭という大イベントが終わった次は


ついに期末テストだ。



「さぁて、この一年の集大成です。

次はいよいよ学の決戦です。

トップを取る心構えはありますか？カルマ君」



「さあねぇ、バカだから難しいこと分かんないや」



カルマ、自分のことバカって言うんだ…


せ、成長してる。



内心、そんなことを考えていた私。




「堂々とE組として卒業しましょう」



殺せんせーの話が進み、テストを頑張らなきゃと意気込んでいると



杉野が衝撃発言をした。



「そう上手く行くかな〜A組の担任が変わったらしいんだ。


新しい担任はなんと…」



理事長先生、か。



なんか可哀想…。




その日の帰り道、みんなと一緒に山を降りると


校舎には浅野君が待ち受けていた。




「なんか用かよ？」


「偵察に来るようなタマじゃないだろうに」



でもその浅野君はいつもとは様子が違った。



「こんなことは言いたくないが君たちに依頼がある。

単刀直入に言う。あの怪物を君たちに殺して欲しい」



『え…？』



嘘、殺せんせーのことバレた！？


てかこんなセリフ前にも聞いたよ！？



「Aはバカなの？」


『は、え、ちょっ』



ペシッとおでこを叩かれて抑えていると


浅野君の話の流れ的に理事長先生だと分かった。



え、何みんな分かってたの？



一人置いてかれそうになりながら


聞いたその話は、何だか悲しくて


いつも通り上から目線な浅野君だったけど


彼も彼で苦しんでるんだと感じた。

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