幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ43)

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するとカルマがなんか変な物を持って

どこかへ行こうとしていた。

『カルマ？どこ行くの？』

「渚君で稼ぎにいくのー」

『あ、そう…』

手にはメイド服。

一瞬、カルマに竹林君みたいな趣味があるのかと

引きかけたけど、渚なら納得。

『後で写真ちょうだいね！』

「おっけー」

渚、ごめんよ！君の可愛さが罪なんだ！

そんなことを思いながらも学園祭1日目が

幕を閉じる。

結果はそこそこだけど、これでA組に勝てるのかなぁ。

「ちょいちょい、Aちゃんよぉー」

『…莉桜？』

「ちょっと頼みがあんのよ！」

『えぇ！？』

急に連れてこられた空き教室。

莉桜は不気味な笑みを浮かべて

ある物を取り出した。

『そ、それ渚の！』

なぜかここにある渚が着ていたはずのメイド服。

「渚じゃ失敗しちゃったからさー…とりゃ！」

『きゃあっ！』

『か、カルマ…？』

「何？早くかたづ……え。」

『ご主人様！お風呂にしますか？ご飯にしますか？

それとも…私に、しますか？』

……沈黙。

カルマの後ろの方でニヤニヤしながら

動画を撮ってる莉桜。

…え、動画！？

何してるのほんと！！

メイド服を着てセリフを言って、

気まずさと恥ずかしさで顔が真っ赤になっていく。

かと思えば、突然視界いっぱいに広がる黒。

あ、カルマのカーディガンだ。

「着替えるまでそれ着てていいから

早く帰る準備して」

『は、はい…』

チラリとカーディガンの隙間から覗き込めば

カルマの顔が赤くなってる気がした。

…それってどういう意味なの？

カルマのこと、ドキッとさせれた？

そんな淡い期待を少ししたのだった。

「中村の仕業でしょ」

「フフン、いい仕事したわぁ！

今ならAのさっきの動画あるけど？」

「…送っといて」

「(早くくっつけばいいのに)」