幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ41)

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「本校舎じゃやたら盛り上がってるらしーぜ、

今度の学園祭」

「勝てないまでも、E組が何かやるんじゃないかって」

進路相談から数日、E組では次の学校行事である

学園祭の話し合いをしていた。

テストや体育祭の時のように

A組対E組の勝負で、他の生徒は興味を示しているみたい。

てか、中学生が飲食店と契約って有りなの…

さすが浅野君というべきなのか。

先生もみんなも、もちろん勝つ気だけど

みんなはまだこの隔離校舎の現状に

自信を持てないみたいで…。

私も、お客さんが来てくれるのか不安だったけど

殺せんせーの言葉に勇気づけられた。

「皆さんの周りにもあるじゃないですか。

E組におけるその価値とは…例えばこれ」

そう言って出てくる、どんぐりなどの数々の食材。

「この食材は君達と同じ、山奥に隠れて

誰もその威力に気づいていない！」

「隠し武器で客を攻撃か。

まぁ殺し屋的な店だわな」

「殺すつもりで売りましょう。

君達の数々の刃を！」

『ふふっ、このクラスなら無敵だね』

そう小さく呟いて、これからの準備に

胸がワクワクするのであった。

そんなこんなで学園祭当日。

制服の上にエプロンを着けて

頭にはフリフリのカチューシャをセットした。

『うぅ…何だか恥ずかしい』

「とても似合ってるよ？」

『そんなこと…神崎さんの方が似合ってる！

ね、杉野？』

「え！？いや、その、はい！！とっても！」

「ふふ、ありがとう。杉野君」

天使な神崎さんに、興奮のあまり怖い顔の杉野。

そんな二人を見てると、少し緊張がとけてきた。

そして接客をしている最中

先の方に見覚えのある人達が姿を現した。