幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ36)

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『んん…』

目が覚めると、そこはいつしか見たことのある景色。

保健室の天井だった。

そして少し目線を動かせば

カエデちゃんと奥田さんが安心したような笑みを見せている。

「良かった～。気がついたんだね」

「体調は大丈夫ですか？」

『あー、うん。ごめんね迷惑かけて』

そういえば、倒れたんだっけ私。

思い出すと同時に、まだくらくらとした感覚が私を襲ってくる。

「だから大丈夫？って言ったのにー！

今度からは無理しないでよね？」

頬を膨らまして怒っているカエデちゃんが

ちょっと可愛いって思ったの知られたら

余計怒るよね～…。

苦笑いを浮かべて頷けば、カエデちゃんは眉を下げて

約束だよ？と呟いた。

「それで、何かあったの？

Aちゃんが熱出すなんて珍しいし

なんかカルマ君とも様子変だし」

「お二人が喧嘩したのかと、みんな心配してますよ？」

やっぱ周りも気づいてるか…。

申し訳ない気持ちになりながらも

実は、と昨日の出来事を話せば

二人は真剣に話を聞いてくれた。

『それで最後に変なこと言ってたんだよね』

「変なこと、ですか？」

『小さい子と話してる私がキラキラしてるんだって。

なんかよく分かんない』

確かに小さい子は好きだけど、なんでその話が急に出たんだか。

「そういえば、わかばパークにいた時

Aちゃん一番子どもたちに人気だったよね！」

「はい、みんな楽しそうで喜んでました！」

二人に褒められるから、少し照れくさかったり。

頬が赤くなるのを感じてると、

奥田さんがあっ、と声を漏らした。