幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】

183時間目 ページ33

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カルマが面談に行き、


私もそろそろ希望を書かないとなって思った。



席に帰る途中、みんな雑談しているように見えて

しっかり自分の夢を話していて

私の心の中に焦りが生まれてくる。




『どうしよう…まぁ、高校は…』



特にこれといってこだわりはないし

ここと同じ椚ヶ丘でいいかな。



就職はまだ分からないから白紙で

先生と相談しよう。




私の番が回ってきて、


殺せんせーのどうぞと言う声が聞こえた。




「Aさんはここを外部受験で受けるのですね」


『うん、高校までは普通に勉強したいし

特に専門性は考えてない』



「そうですか。さて、本題というところですが

将来、してみたいこととか気になることは

ないのですか？就職とは別に考えても」




私のしたい、こと…。


別に今まで何も考えてないわけでもなかった。


せっかく名門校に通ってるわけだし


何かの役に立てればって。



そして、カルマやカルマの両親に

恩返しもしたい。



『…特に、ないかな。

安定した生活を送って、今までお世話になってきた人にお礼をしたいくらい』



「分かりました。今からでも遅くありません。

この機会です、じっくり自分を見つめ直して下さい」



『…はい』



殺せんせーに失礼しますと頭を下げて

教務室から出て行く。



それと同時に一つため息を吐いた。



自分を見つめ直すって言われても

分からないよ…。

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