182時間目 ページ32
.
11月のある日
進路希望の紙が全員に配られた。
『進路ねぇ…カルマは決めてるの？』
「まぁね」
『どれどれ…』
上から覗き込まさせてもらうと
そこには志望校が椚ヶ丘で
希望職種は官僚だった。
官僚って、あの…？
すごい、ちゃんと考えてるんだ…。
「顔近いから離れてよ」
『え、あ、ごめん』
言われてみれば、カルマの顔が真横にあって
ちょっとドキッとしちゃった。
すると、前の方から渚の大きな声が聞こえて
また莉桜がからかってるんだろうと
すぐに予想がつく。
となると…
「渚君！卒業したらタイとかモロッコに旅行しよう？今は、タイが主流だって」
カルマが更に追い討ちをかけるとなるわけね。
「カルマ君は何で僕から取ろうとするの…」
『カルマーいくら渚が可愛いからって
男の子なんだからいじらないであげてよ』
「Aちゃん！」
わぁ、渚から嬉しそうな視線が突き刺さる。
やっぱ天使だね、君は…！
「男の娘、ね」
『まぁそんなことより、何でその二つなの？
私、ニューヨークかドバイが良い！』
「お子様にはまだ早い話だから」
『えぇ！？同い年でしょ！』
「はぁ…もう僕のフォロー忘れてるでしょ」
あ、渚ごめんよー。
苦笑いを浮かべると、杉野の呟きが聞こえた。
そっか、進路希望…。
私にはまだ何をしたいのか分からないんだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りるる - 続ける気が無いなら作んないでくれる？ (2022年9月1日 21時) (
レス) @page47 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 楽しみにしてます！ (2017年7月1日 17時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 何回も読みました やっぱりすごいです！ (2017年6月25日 21時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 無理ゲーはパスさん» どうもありがとうございます！！ (2017年6月24日 7時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 続き楽しみにしてます (2017年6月23日 20時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空涼
| 作成日時：2017年5月5日 9時
