幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ24)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:50,689 hit

174時間目ページ24

カルマside____

俺たちは死神にやられて

部屋にまた閉じ込められた。

その時、変な違和感が襲ってくる。

何か、大切なものが取られたかのような…

『あら、残りの人たちも捕獲出来たんだ』

「A！？」

聞き覚えのある声。

でもいつもとは違う大人じみた声だった。

「彼女には催眠術をかけさせてもらったよ。

安心して？何も手出ししないから」

チッ…なんでAだけ別にする意味があるんだ。

「どんな方法で殺せんせーをやろうとしてるのか知らないけども

そう計画通りに行くのかねぇ？」

今すぐ助け出したい気持ちを何とか抑え

死神に話しかける。

こいつは警戒すらさせてくれない

結構な実力者だから。

「例えどんなに情報不足でも結果を出す。

それが世界一の殺し屋だよ……ん？」

「カラスマ…」

どうやら烏間先生が来てくれたみたいで

みんな安堵の息を吐く。

「仕方ないプラン16だ。

Aさんはこの子たちを見張ってて」

「フッ…私の出番ね」

『了解です』

無機質なその声は薄暗いこの空間に響き渡る。

死神とビッチ先生がいなくなって

ここには俺たちだけになった。

「なぁ、若原！目、覚ませよ！

こんな時に悪い冗談やめろって」

『冗談…？前原、何言ってるの？

私はただ死神の思いに同意したまで。

死神に協力した方が大金がすぐ目の前じゃん』

「Aは少なからず、お金には興味なかったはずだけど？

前に言ってたよね、お金なんか要らない、幸せがあればそれでいいって」

場合によっては賞金の値段が上がると知った時

Aはそう言っていた。