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『話したいことって…?』
「Aさんは親から酷い目を受けてきたらしいじゃないか。
さぞかし辛かっただろうね、理不尽な教育に」
『だから何って言うの』
そんなのもう過去の話。
私には大切な仲間がいるんだから…!
ぐっと拳を握ると、死神は続けて言った。
「復讐したいとは思わないかい?」
『…は?』
復讐、そのワードは今まで考えたこともなくて
思考が一瞬停止した。
「ボーイフレンドのカルマ君。
彼は頭が良いし、運動面でも申し分ない。
Aさんの親からしたら良い研究材料だと思うんだ」
研究材料…?
あの死と同じくらいの辛い痛みを
カルマにも受けろって言うの?
『冗談じゃないっ…!』
そんなの、私がさせない!!
私は能力を発揮して、一気に死神の元へ飛び
殴りかかろうとした。
後で考えたら何無謀なことをしてんだろって
自分が馬鹿らしい。
普通の人間なら私の動きは異次元すぎるかもだけど
その私より死神はもっとレベルが上だった。
一気に両手首を掴まれ、上に持ち上げられる。
『くっ…』
「狙う相手は僕じゃない。
君のボーイフレンドを助けるためにも
親より先に先手を打たないかい?
…この僕と一緒に」
そう言って死神は私の目をじっと見つめた。
その瞳に吸い込まれるように
意識がどんどん闇へと落ちていく。
「さぁ、今日は予行練習だ。
復讐という名のゴールを目指して」
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りるる - 続ける気が無いなら作んないでくれる? (2022年9月1日 21時) (レス) @page47 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 楽しみにしてます! (2017年7月1日 17時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 何回も読みました やっぱりすごいです! (2017年6月25日 21時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - 無理ゲーはパスさん» どうもありがとうございます!! (2017年6月24日 7時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
無理ゲーはパス - 続き楽しみにしてます (2017年6月23日 20時) (レス) id: f75776f7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空涼 | 作成日時:2017年5月5日 9時