幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】

171時間目 ページ21

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目の前で疑ったその光景。


あの花屋さんが、まるでずっと前からこのクラスにいたかのように


平然と教室に入ってきた。


ひなたちゃんも普通に返事をしていたのだから。



「僕は死神と呼ばれる殺し屋です。

今から君たちに授業をしたいと思います」



にっこりと笑うその姿に、思わず息を呑む。



この人が死神…。


ついに私たちの前にも現れたんだ。




死神は律に画像を表示させると


そこには縄で縛られたビッチ先生の姿。



そして、死神は笑みを浮かべながら


先生には言わずに自分たちだけで


死神の指定場所へと来るように言った。



『来なかったからビッチ先生の…』



バラバラにされたビッチ先生が


私たちの元へ来る…？




それをサラッと言うものだから


嫌な悪寒が襲ってくる。



その時、私はふと思い出した。


暗殺肝試しで言っていたカルマの言葉を。



"怖くないって、実は一番怖いんだなって

初めて思った"



カルマをチラッと見れば、真剣な表情で考えていて


大丈夫だよね、と心の中で問いかけた。




すると寺坂の声が聞こえて


見れば死神相手に喧嘩を売っている。



でも死神は相手にせずに花を舞わせて


"恐れるなかれ"と消えて行った。



…指定先の地図を残して。

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