幼馴染の赤髪くん4【赤羽業】 (ページ17)

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それから各自、分担をして子供の相手をするのと、この施設をリフォームするのとに分かれた。

ちなみに私は子ども達から離れてもらえず

小さい子を膝の上に乗せて、子どもと一緒にカエデちゃん、寺坂、奥田さん、カルマの劇を見ることになった。

何気、カルマってば寺坂殴るの楽しそうだよね。

というかカエデちゃんの演技上手すぎる…！

寺坂も着ぐるみ似合ってるし、奥田さんも様になってる。

子ども受けもバッチリだ。

騎士カルマ…か。そんなカルマもかっこよくて、もしそういう国にいたのならロマンチックだなぁ。

思わず妄想してしまうと同時に、

カルマの手首を握っている奥田さんを見て

なんか、心がチクチクする。

「Aお姉ちゃん？」

呼ばれているのに返答することが出来なくて

不思議な顔をさせてしまった。

『ごめんね？なーに？』

「えっとね、劇おもしろかったね！」

『ふふ、そーだねぇ』

あーもうほんと可愛い、天使…！

その子たちと少しお喋りをしていると

さくらの話し声が聞こえてきて

どうやら渚に、いじめられていたことを話しているようだった。

渚なら、さくらのこと助けてくれそう。

私には何も出来ないからなぁ。

「Aー」

『あ、カルマお疲れ様』

「騎士カルマだぁー！」

着替えが終わったらしいカルマが

私の隣に座ると、私の膝の上にいた子が嬉しそうに

カルマに指をさして笑っていた。

笑みを浮かべながらその子の頭を撫でるカルマの姿に

少しギャップがあって、不覚にもキュンとしてしまった。

もし自分が家庭を持てたとしたら

こんな温かい家庭がいーな、なんて。

カルマと……って、私ったら何考えてるんだろ。

勝手に赤くなっていく頬とは別に

外から焦った様子の陽菜乃ちゃんの声が聞こえた。