シークレット・タイム Kento.N【2nd】

Truth 09 ページ9

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私の突然の笑いにびっくりする二人だったけど



その後すぐ、風磨くんが「こいつのことよろしくお願いします」って


演技に入っちゃったから


私も真似して「よろしくお願いされました」


と頭を下げてみた。





健「たっく…それより風磨、部活行くんじゃなかった？」


風「あぁ、今からちょっと顔出しに行く」


あ「風磨くんって、何部だったの？」


風「バスケのキャプテンやってましたー！

どう？中島やめて俺のとこ来ない？」



キラン、とおふざけをする風磨くんに


えー？と笑ってごまかす。




さりげなくフラれた！？なんて言う彼に


中島くんは早く行けと、背中を押して追い出そうとする。




風「へーへー分かりましたよー。じゃあねAちゃん！」


あ「へっ？」




不意打ちの名前呼びに変な声が出てしまった。



にしても風磨くんって不思議な人というか…



あ「なんか嵐のように去っていったね」



健「いつもだから気にしなくていいよ」




でも…中島くんの違った一面も見れたから


良かったのかも。




その日の帰り道、なんだか中島くんの様子が可笑しかった。


機嫌が悪いというかなんというか。



こんなに態度を表すことは珍しくて


何かしちゃったかなって不安になってくる。




あ「中島くん…私、何か気に触るようなことしちゃった？」



健「…別に」



…絶対何かしちゃったんだ、これは。

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