Truth 06 ページ6
.
健「ココアで大丈夫？」
あ「全然！ていうか私ココア大好きなんだー！」
健「本当？ちょうど良かった」
中島くんの家に上がらせてもらって
好きなココアまでもらっちゃって。
嬉しいと同時に、初めて入る男の人の部屋に
少しドキドキしていた。
健「ごめんね、何もないとこだけど…」
あ「ううん！あったかいし、すごくありがたいよ」
温かいマグカップに手を添えて
息をかけて少し冷ますと、ココアを一口飲む。
あ「あちっ…！」
健「もしかして、猫舌…？」
あ「あ、バレちゃった？」
少し恥ずかしくて笑っちゃえば
中島くんも気をつけてねと、かっこよくココアを飲み始める。
そんな時、ふと目に入ったステージピアノ。
やっぱ家にもあるんだな。
健「ん…？あ、ピアノ？弾いてみる？」
あ「え、いいの？」
マグカップを置いて、ピアノを出してくれた中島くん。
慣れた手つきで電源を入れれば
目線で弾いていいよ、と言ってくれた。
一つの鍵盤を押せば、綺麗な音色が流れる。
笑みが零れた私は、座り直して知っている曲を弾いてみた。
あ「ねこ、ふんじゃったー。ねこ、ふんじゃったー」
弾いたの幼稚園以来だけど、覚えてるもんだね〜。
健「ふふっ…可愛い、ね」
あ「へっ、あ、ありがとう…」
突然の可愛い、に手が止まってしまう。
可愛いなんて、しかも男の人に言われるなんて
初めてのことで胸がドキッとする。
あ「そ、そうだ！さっき買ったあの曲聞いてみたい」
健「上手く出来るか分からないけど…」
そう言ってカバンの中から楽譜を出して
一通り楽譜を読む中島くんの隣で
分からないながらも、私も一生懸命に読んでみるのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空涼(プロフ) - あいさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです(´；ω；｀) (2017年10月9日 22時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - ?神谷アリス?さん» 良かったです！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結おめでとうございます。お話の世界観が好きでとても面白かったです！次の作品も楽しみに待ってます。 (2017年10月9日 22時) (レス) id: 60b6eaf521 (このIDを非表示/違反報告)
?神谷アリス?(プロフ) - とても面白かったです！ありがとうございます！ (2017年10月9日 20時) (レス) id: 9b7870eb0f (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - あいさん» 嬉しすぎます…！！本当にありがとうございます♪ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空涼
| 作成日時：2017年9月7日 11時
