シークレット・タイム Kento.N【2nd】

Truth 29 ページ29

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健「じゃあ俺からも」


あ「え？」



そういえばさっき何か言おうとしてたな…。



健「これ、開けてみて？」


あ「…ネックレス？」



そこには、ハートに穴がいくつか空いているネックレスだった。


すごく可愛い…。



健「実はね、俺とペアなんだよね」



そう言ってマフラーの下から取り出したネックレスは

矢の形になっていて

こういうのが好きな私は、すごく嬉しかった。



健「俺、Aのことが本当に好きなんだ。

だからこれはその証というか…

ほら、矢がハートに刺さるじゃん？二人一緒だよって意味」



恥ずかしい、と照れる健人に

抱きしめたくなる衝動を必死に抑えて

精一杯のありがとうを伝えた。



その後、ネックレスを付けてくれて

健人は私の頬を撫でながら呟いた。



健「今Aが考えてること当てよっか？」


あ「当てれるの？」


健「ギューしたいって顔してる」


あ「え、嘘！」



思わず顔をペチペチ触っちゃって、これじゃバレバレだ。



健「いいよ？甘やかしてあげる」


あ「うー」



人が少しだけだとしても、いるというのに


それでも健人の言う通りにしちゃう私。



健人の腕の中に閉じ込められながら


安心した私は心まですっかり安心して…



あ「健人…好き」


健「っ…反則」



思わず出てしまった声を塞ぐように


健人は私の唇をいとも簡単に奪ってしまった。

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