シークレット・タイム Kento.N【2nd】

Truth 27 ページ27

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冬になって、手袋とマフラーが手放せない時期になった。



でも隣の健人は相変わらず


コートだけで、マフラーも手袋もなし。



なのに、片方だけ手袋を外して繋いだ


彼の手は温かくて不思議な感じだ。



健「Aは本当冷え性だね」


あ「いつも温めてくれてありがとうございます」



大げさにお辞儀をして

顔にかかった髪を耳にかける。



健「いえいえ。…あっ、そうだ。

今度これ行かない？」


あ「イルミネーション？」



健人が見せてくれた携帯の画面には


近くで行われるイルミネーションのサイトだった。



あ「綺麗…」



そこに映っている写真はすごく綺麗で


思わず見惚れてしまっていた。



健「どう…かな？」


あ「うん！行こうよ！わぁ〜楽しみだなっ」



ウキウキしていると、健人は微笑みながら

私の髪を撫でてくれた。




あ「ちょ、ぐっしゃになるー！」


健「可愛いな〜ほんと」


あ「えぇ？」



そんなやり取りをしながらふと思った。


イルミネーションの日…プレゼント渡そうかな。



そう思ったら即行動。


健人と別れた後、さっそくショッピングモールに行って

考えていた物を買った。




その袋を抱きしめて、緩みそうな顔を何とか抑える。



あ「喜んでくれたら、いいなぁ」

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