シークレット・タイム Kento.N【2nd】

Truth 26 ページ26

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あ「えーと、じゃあ健人…？」


健「はい、A……ちゃん」


あ「ちょ、ずるい！私頑張ったのに！」


健「あぁーごめん、恥ずかしさが勝った」




空いてる手の甲で口元を隠す健人…は


また顔が赤くなってる。



すぐ顔に出るよね、ほんと。



顔でムスッとしてみるけど

そこは健人らしいか、なんて納得してみる。




あ「いいもーん、私だけ勝手に呼ぶからね？

健人」




開き直って、繋いでる手をぶんぶんと


前後に振ると、健人はされるがままになっていて


かと思えば、何か決心したみたいだった。




健「…A！」


あ「ひゃい！」


健「…噛んだ？」


あ「噛んでない」


健「いや、絶対今噛んだでしょ」


あ「噛んでないもん！」




いつもの掛け合いに、お互い声をあげて笑って


あぁ、今私たち幸せだなって


つくづくそう思った。




それからというもの


私たちは動物園とかいろんな場所にデートしに行って


テスト前には一緒に勉強会して


お互いの友達同士で海に行ったりと


たくさんの日々を充実させた。




名前の呼び捨ても、手を繋ぐことも、


キスをすることも…


恥ずかしさは消えないけど、どれも幸せだ。



勝「テスト終わった後健人くんね、

A補充早くしたいってぶつぶつ言ってたよ。

どうにかしてくんない？」



あ「あはは、ごめんねー勝利くん」




海に行った時、健人の友達の勝利くんが

そう伝えてきてくれた。



どうやら勝利くんの前じゃよくノロケるみたいで

なんだか意外な一面だったり。



健「Aー！飲み物買いに行こう！」


あ「んー！行く！」



そんな中、真夏の太陽が私たちを照らすのであった。

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