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Truth 18 ページ18

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健「大丈夫?Aちゃん」



彼がいなくなったのを確認した健人くんは


私の前へしゃがみこみ、ゆっくりと聞いてくれた。



あ「け、んとくん…」


ごめん、ごめんね。


そう呟いて、涙がポタポタと流れ落ちていく。



健「わわっ、えっと…!」



どうしたらいいのか分からないらしい

健人くんに少し安心する。



かと思えば、遠慮がちに…でも優しく


綺麗な指で私の濡れた頬を拭ってくれた。




あ「へっ…」


健「ごめん、もっと早く行けたら…」



申し訳なさそうに言う健人くんに


私はすぐに否定をした。




あ「そんなことないよっ。

来てくれて本当に嬉しかったし、助かった…。

健人くんがいなかったら今頃どうなってたか。

だから、ありがとう健人くん」



微笑んでお礼を言うと、健人くんの顔が真っ赤になって


声にならない声をもらしていく。



そんな様子の彼にクスッと笑みを浮かべれば

何かに気づいたような彼の視線に

私も向けてみた。



健「痣…これ、さっきの奴に?」


あ「ほんとだ。なんか痛いと思ってたら」



私の左手首には、赤くなった手形が付いていて


さっきまでのことを鮮明に思い出させる。



健「…一緒に帰ろう」


あ「え?」


健「今日は、家まで送るよ」


あ「そんな、大丈夫だよっ?」


健「さっきみたいなことあってもいいの?」


あ「う…」



出来ればもう二度と起こってほしくない。


何も言い返せないでいると


私の右手を掴んで、立ち上がらせてくれた。




健「俺のわがまま聞いてくれないかな?」


あ「…よろしくお願いします」



降参した私は、健人くんの斜め後ろにくっついて


駅に向かうのであった。

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空涼(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです(´;ω;`) (2017年10月9日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - ?神谷アリス?さん» 良かったです!ありがとうございます!! (2017年10月9日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結おめでとうございます。お話の世界観が好きでとても面白かったです!次の作品も楽しみに待ってます。 (2017年10月9日 22時) (レス) id: 60b6eaf521 (このIDを非表示/違反報告)
?神谷アリス?(プロフ) - とても面白かったです!ありがとうございます! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 9b7870eb0f (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - あいさん» 嬉しすぎます…!!本当にありがとうございます♪ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空涼 | 作成日時:2017年9月7日 11時

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