Truth 16 ページ16
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けれど、放課後になって音楽室に向かっても
健人くんが来ることはなかった。
授業がある時間も健人くんは女の子に絡まれているから
全然話すことは出来ないし、
タイミングを見つけても、避けられてしまう。
何か悪いことをしたなら謝りたいのに
その機会すら与えてもらえないなんて
神様はなんて卑怯なんだろう、と思ったり。
落ち込みながら帰る夕暮れ時。
一人で歩いていると、後ろから男の子の声がした。
「あ、あのっ…吉野さん！」
あ「え？…あ、あの時の…」
振り返れば、前に告白してくれた
おかっぱ頭に丸メガネが特徴の男の子。
「やっぱり僕、吉野さんのこと諦めきれなくて…
だから、僕と付き合ってください！」
一度、彼のことを振ってしまったのに
それでもなお、勇気を出して気持ちを伝えてくれる彼を純粋にすごいと思った。
私はそんな経験ないから、偉そうに言えないんだけども。
でも、好きって言ってくれる彼が
私の運命の人とは、思えないんだ。
…健人くん。
無意識に健人くんの笑った顔が浮かんで
顔が赤くなりそうだった。
あ「ごめんね、やっぱりあなたの気持ちには応えられないの。
こんな私を好きになってくれてありがとう」
笑顔でそう言えば、彼は唇を噛み締めて
ふるふると震えていた。
「な、んで…？なんでダメなの？」
あ「…へ？」
その瞬間、目の前が恐怖に染まっていった。
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空涼(プロフ) - あいさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです(´；ω；｀) (2017年10月9日 22時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - ?神谷アリス?さん» 良かったです！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 22時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結おめでとうございます。お話の世界観が好きでとても面白かったです！次の作品も楽しみに待ってます。 (2017年10月9日 22時) (レス) id: 60b6eaf521 (このIDを非表示/違反報告)
?神谷アリス?(プロフ) - とても面白かったです！ありがとうございます！ (2017年10月9日 20時) (レス) id: 9b7870eb0f (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - あいさん» 嬉しすぎます…！！本当にありがとうございます♪ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2017年9月7日 11時
