Secret 09 ページ9
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次の日の学校では
吉野さんと喋る事も目が合う事もなかった。
今まで通り、俺は女の子に囲まれたり
風磨とかの男友達とつるんだりして
吉野さんは本を読んだり、どこかに出かけたりしていた。
でも、放課後に俺が一人になると
どこからともなく彼女は現れて
ピアノを弾いたり、他愛のない会話をする。
まるで俺と吉野さんは秘密の関係みたいだった。
そんな風に日が経って
彼女の事もたくさん知れた。
名前はAと言うらしくて
そういえば全然聞くことがなかったなって思う。
だから、初めて名前を聞いた時に
A、健人とお互いを呼び捨てにする事にした。
また一歩近づけた気がする。
同時にたまに、疑問に感じる時もあった。
Aに話した覚えのない事なのに
Aは既に知っていたりとか、
俺が何か聞いた時にはぐらかされたりとか。
何かというのは、ただ進学をどうしているのか
聞いただけだったんだけど。
まぁ、言うのが恥ずかしかったのかなって勝手に解釈する。
もし、成績とか知られたくないなら尚更。
けど知らないとやっぱり
卒業に近づくに連れて焦りが出てきた。
吉野さんとの時間は結構楽しくて
風磨にも、「最近ノリ悪いな、ついに彼女か？」なんて
笑いながらも言われたし。
でも彼女という言葉に意識し始めてしまっていた。
もしかしたらAの事、好きなのかもしれないって。
それだったら尚更、卒業後の俺とAの関係に
余計に焦りが出てしまう。
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空涼(プロフ) - Dさん» 元々考えていたプラス、書こうと思ったきっかけがそれですね！ (2017年8月24日 23時) (
レス) id: c26cc2f18b (このIDを非表示/違反報告)
D - 僕は今日昨日の君とデートするみたいな感じですか？ (2017年8月24日 22時) (レス) id: 80b3e0ffbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2017年8月11日 16時
