Secret 33 ページ33
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健「まさかこんな事するとは思わなかったわ」
あ「大丈夫だよ、バレなきゃいいんだから」
こそこそと月明かりの下で話す俺たち。
そう、高校の門の前でだったりする。
誰もいない夜の高校でこっそりと入ろうと言うのだ。
あ「これ、まさに良い子はマネしないでね、だよね」
健「ははっ、確かに」
たまに聞くその言葉に、笑い声をあげてしまう。
俺が先に登って、Aを引き上げると
また俺が先に門から降りて、飛び降りてくるAをキャッチする。
あ「やっぱり、あのおじいちゃん警備員大丈夫かな」
健「鍵閉め忘れるって無防備すぎだろ…」
噂でどこかのドアが一つだけ閉まってないと
聞いた事があったけど、本当だったとはね。
苦笑いしながらも校舎へ入ると
俺とAは迷わずにある教室へと向かった。
あ「懐かしいっ！このピアノ、よく健人が放課後弾いてたよね！」
健「そうそう、それで突然Aが現れた」
あ「あの時、急に話しかけられてびっくりしたでしょ？」
健「そりゃ、もちろん」
たった一年前の出来事なのに
すごく昔のように懐かしく感じる。
今思えば、あれが全ての始まりだった。
あ「ねぇ、一緒に弾こうよ！あの曲」
健「覚えてんのー？」
あ「失礼な〜思い出の曲なんだから覚えてるよ」
ちょっとからかいながら、ピアノの蓋を開けて
鍵盤に、俺の左手とAの右手がそっと触れる。
息を合わせて動かした指からは
大好きなあのメロディーが流れていった。
その音は前に聞いた時よりも儚く聞こえて
Aがたまに見せる儚い表情を思い出した。
あ「…健人？」
無意識に指を止めてしまった俺の顔を覗き込むA。
そんな彼女を、俺は咄嗟に抱きしめた。
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空涼(プロフ) - Dさん» 元々考えていたプラス、書こうと思ったきっかけがそれですね！ (2017年8月24日 23時) (
レス) id: c26cc2f18b (このIDを非表示/違反報告)
D - 僕は今日昨日の君とデートするみたいな感じですか？ (2017年8月24日 22時) (レス) id: 80b3e0ffbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2017年8月11日 16時
