Secret 29 ページ29
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あ「タイムスリップとかパラレルシフトって知ってる？」
健「パラレルシフトって…？」
あ「タイムスリップは時間を行き来する事だけど
パラレルシフトは、パラレルワールド、つまり並行世界を行き来する事なの」
並行世界、それなら漫画か何かで読んだ事がある。
確か、同じ時間を過ごしている別世界だよね。
この俺と、別の生き方の俺。
例えばA、Bの選択肢があって
Aを俺が選ぶ事によって、
選ばなかったBを選ぶ俺が別世界に生まれる。
そうやって、いろんな世界が広がっていくんだ。
あ「私はね、その二つを使ってこの世界にやって来たの。
だから…並行世界の未来から。」
健「並行世界の…未来」
なんともファンタジー感満載な話というか。
でもAが真剣に話しているあたり、
嘘をついているとは思えない。
俺が黙り込んでしまうと、Aは切なく笑いながら話を続けた。
あ「並行世界は小さな距離から大きな距離まであるけど
私の世界での健人はね、暗くて奥手で…
あなたとは真逆の性格だったよ」
俺が暗いって…やっぱりそうなる可能性を
小さい頃に持っていたんだと感じる。
その時、ふと俺は思った。
今朝会ったAは
目の前にいるAの性格とは真逆そうで
暗くて、怯えてた。
てことは、それが本当の…この世界にいるはずのAだったわけだよね？
健「じゃあ…この世界のAは？
今、どこにいるの？」
俺がそう質問すると、
Aは唇を噛み、下を向いた。
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空涼(プロフ) - Dさん» 元々考えていたプラス、書こうと思ったきっかけがそれですね！ (2017年8月24日 23時) (
レス) id: c26cc2f18b (このIDを非表示/違反報告)
D - 僕は今日昨日の君とデートするみたいな感じですか？ (2017年8月24日 22時) (レス) id: 80b3e0ffbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2017年8月11日 16時
