Secret 19 ページ19
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あ「もうこんな時間かぁ」
健「ほんとだ、早いね。駅まで送るよ」
あ「お願いしまーす」
Aとの時間はあっという間で
荷物をまとめ始める。
外に出れば、夜桜がすごく綺麗だった。
あ「わぁ、すごいね桜！」
走って桜の根本に近寄るAを後ろから
追いかけた。
無言で立ち尽くし、桜を見上げるA。
俺はこっそり携帯を出して、その光景を写し撮った。
あ「ちょ、今撮ったでしょ？」
健「だめ？」
あ「…いいよ？別に」
拗ねた表情のAだったけど
俺の隣に来たかと思えば、俺の携帯を取って
目の前に差し出す。
あ「かわりに、二人のも撮る」
健「ふふ、いいよー？」
桜をバックに二人笑顔で写真に写った。
あ「後で写真送ってね」
健「おっけ」
その時、電車が来て大きな音が鳴り響く。
健「…え？」
あ「____！」
Aが何か喋っているみたいだけど
全く聞こえない。
電車が止まって、Aにもう一度聞くけど
何でもない、と笑って電車に乗った。
あ「じゃあ、また明日ね！」
健「おう、また明日」
手を振るとドアが閉まって
電車はAを連れ去って行く。
健「何だったんだろ、さっきの…」
結局聞けなかったAの言葉に
モヤモヤしながらも追求することはなかった。
もし、あの時ちゃんと聞けていたとしたなら
すれ違いなんて起こらなかったのかなって
今になると、そう思うんだ。
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空涼(プロフ) - Dさん» 元々考えていたプラス、書こうと思ったきっかけがそれですね！ (2017年8月24日 23時) (
レス) id: c26cc2f18b (このIDを非表示/違反報告)
D - 僕は今日昨日の君とデートするみたいな感じですか？ (2017年8月24日 22時) (レス) id: 80b3e0ffbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空涼
| 作成日時：2017年8月11日 16時
