前夜(D.O) (ページ19)

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KS「でも友達なんだよね」

私は現実を突きつけられ、涙をこぼしそうになる。眠いふりをして目を擦る。

KS「聞いてる？」

『聞いてるよ！』

KS「………ちゃんと聞いてね。今から大事なことを言うから」

『……待って！怖い』

とっさにギョンスの口を塞ぐ。大きな目が瞬きをする。

でも逃げたらダメだ。

そっとギョンスの口から手を離す。

『わかった』

KS「……………………好きだよ」

後夜祭の方から、なにか盛り上がったのか歓声があがる。私は固まったまま、ギョンスを見ている。

KS「ユナ？」

『………うっ…(泣)』

突然泣き出した私に、目を飛び出すんじゃないかと思うくらいに見開いて驚いている。そして我にかえったようにハンカチを渡してくれる。

『………嫌われたと思ったのに』

KS「なんで」

『だって、お昼に女の子と抱き合ってた』

KS「ああ」

『ああ？』

KS「従姉妹のソアだよ。久々に会ったんだ。」

『い………とこ？』

キョトンとする私にギョンスが頷く。

すべて言い終えて、楽になったようにギョンスは足をぶらぶら揺らしている。