ギョンさんの妻 (ページ33)

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人混みがまばらになって、私とギョンさんは待合室の椅子に腰掛けている。

『ギョンさん…』

KS「落ち着いた？」

どうしよう…ギョンさんが優しすぎて罪悪感ハンパない！私、本来怒られる立場なのに…そんな。

『うん。ごめんね、連絡とれなくて』

KS「いいって。こうして会えたし」

『私ね、たぶん自信なかったの。ギョンさんの妻として…』

KS「うん…」

ギョンさんは黙って聞いてくれている。

『私、バカだね。ギョンさんはこんなに私のことを想ってくれてる』

KS「俺も言葉が足りないからさ。」

『…ギョンさん、大好きだよ』

KS「ふふ…俺も。」

我慢していたぶん、抱きしめると「おお」と耳元でギョンさんが笑う。吐息が耳にかかる。

KS「よしよし」

そんなふうにギョンさんは私の頭を撫でてあやした。