ギョンさんの妻 (ページ19)

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談話室を横切ると、人がまばらにいる。

KS「部屋でも良い？」

ユナは頷いた。

部屋に入って、ベッドにユナを座らせる。俺は椅子にこしかけて、ユナが泣き終わるのを静かに待った。

それでも泣き終わらないから、ドライヤーを持ってきて髪の毛を乾かした。ユナはもっと泣いた。

ドライヤーを終え、また椅子に戻る。

『ごめんなさい…(泣)』

KS「なにが？」

『迷惑かけて…。私のこと、嫌いなのに…』

え？俺そんなこと言った？

KS「嫌いなんて言ってないじゃん」

『言った』

KS「言ってないよ。ユナ、酔ってるの？」

『言った！』

KS「なんのこと？」

『…………私、ギョンさんに冷たくされた時すっごく嫌だった。泣きたくなって…。今まで生きてきたなかでこんなしんどい気持ちはないよ』

やっぱりさっきの態度か…。

KS「うーん…」

どうしよう…もうそれ、ユナは俺を好きじゃんか。