ギョンさんの妻 (ページ11)

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ユナは集中治療室で4日目を迎えていた。ユナの作品に携わった人たちも様子を見に来ていた。

見舞いに来ている二日間のうちにユナが回復することはなかった。無念の気持ちのまま、帰国する。

その二日後、ユナが意識を取り戻したという知らせが入ってきた。韓国でのスケジュールを終えて、すぐにマネージャーと日本へ飛んだ。

案内された病室に向かうと、ユナのとなりで親しげに話す男性のすがたがある。

恋人だろうか。
マネージャーがさきに挨拶すると、彼は病室をでていきユナと僕は再会を果たした。

『えーギョンさん！韓国から来てくれたの？』

KS「うん。よかったよ、また話せて」

悔しい気持ちもありながら、花束を渡して彼に悪いから早く帰ろうとすると

『待って、ギョンさん！』

ユナが引き止めた。

KS「どうかした？」

『もう帰るの？せっかく会えたのに…』

これは期待して良いのか考えた末

KS「じゃあ…もうちょっとね」

残ることにした。