ミンソクさんの奥さん (ページ19)

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約束ページ19

ユナの答え合わせの間に、コーヒーは完全に熱を奪われる。

それとは反して、俺の心はポカポカしていた。

MS「じゃあ…」

『あなたのことが好きです』

ずいぶん遠回りしたけど、こうしてユナからこの言葉を聞くことができた。

MS「俺も。ユナが大好き。」

ユナは照れくさそうにして、マグカップに口をつける。

マグカップを置いたユナが、小指を出す。

MS「ん？」

『お互いの幸せを常に考えましょう』

MS「ははっ。うん。」

『浮気しないでね。してもバレないように』

MS「しないから笑」

『あとは、あとは…うーん』

MS「何でも言ってごらん。守るから」

『早いかもしれないけど、こんな大食い娘は嫁の貰い手がないの。だから…その…いつか…遠い未来でも…』

MS「立候補しとく。ていうか…俺以外に候補者いらないよね」

『へへ…そうですね』

繋いだ小指をほどいて、手を握る。カーテンからこぼれる日差しの中、俺はユナに近づいた。