ミンソクさんの奥さん (ページ13)

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クリスマス深夜ページ13

ソウル市内は外気温が氷点下。
ホワイトクリスマスになるんじゃないかと思ったけど、スケジュールを終えて自宅についた頃には人影も減っていた。

晩酌でもしながら、テレビを見る。時計は深夜1時を示していた。

MS『寝たよな〜ユナ』

電話をかけられず、メッセージにしようと思った。でも、声が聞きたい。その一心で、電話をかけることにした。

しばらく呼出音がつづく。やがて音は途切れた。

『もしもし？』

MS「あ、ごめん。寝てた？」

『ううん。起きてたよ。ミンソクさん、お仕事お疲れ様。あとメリークリスマス』

MS「ありがとう。メリークリスマス」

しばらく沈黙。
電話越しに車の音が聞こえる。時々、寒いというユナ。

MS「え？外？」

『うん。今出たところ』

MS「ひとり？」

『うん。イルミネーション、みようかなって。』

MS「どこにいるの？」

『近所だよ。公園あったでしょ』

MS「…ああ、うん」

退院した時にユナを送ったから覚えている。