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涙が溢れて止まらない。
どうしよ…
なにも答えられない。
たくさんたくさん聞きたかった言葉を聞かせてくれるのに…
今の私の頭に浮かぶのは、さっくんの笑顔で。
「………佐久間と、付き合ってる？」
ううん、付き合ってない…声にならない声で一生懸命首を横に振る。
「そっか。じゃ………、佐久間が好き？」
その言葉にハッとして顔を上げると、昔よく見た優しく笑う翔太くんがいて。
『あの、私……』
「あ、まって！！やっぱダメ。言わないで」
翔太くんは急に慌てて、私の顔の前で両手を振る。
「お前の顔見てたら大体わかる」
『なにそれ……』
「俺だって、伊達にお前の幼馴染してねーわ(笑)」
『なにそれ……(笑)』
つられて笑ってしまって。
そしたら、翔太くんは優しく頭を撫でてくれて。
「帰るかっ」
『えっ、でも……』
私、なにも答えてない。
「なんも言わなくていいよ。俺、振られたくねーし」
『振られるって……』
「じゃ、俺と付き合う？」
『いや、それは……』
「ねぇ。その返事はしんどいって」
『ごめ……』
「ほら、帰ろうぜ。やっべー、いまさら超眠い」
そう言って、翔太くんは何でもなかったみたいに歩き出した。
そんな翔太くんの後ろをついて行く私。
車に乗って、家に送ってもらう間も、いつもみたいに他愛もない話をしてくれる翔太くん。
降りる間際、『ありがとう』ってお礼を言うと「あー、あのさ」って呼び止められる。
「避けんなよ」
『えっ？』
「今まで通りな。俺は振られてねーし。お前も振ってねーし」
『………あ、うん…』
「それに俺、諦めねーから」
『えっ！？』
「いや、だって、俺…佐久間に負ける気しねーもん」
『えっ！？』
「ほら降りろ降りろ」なんて、背中を押されて車を降りると、「じゃ、また学校でな」ってドアを閉められ走って行ってしまった。
『佐久間に負ける気しねーもんって……なにそれ…』
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Haru_saku(プロフ) - kimiさん» 初めまして♪嬉しいお言葉ありがとうございます(^^)引き続き楽しんで頂けると幸いです (2021年3月18日 14時) (
レス) id: c429b5330f (このIDを非表示/違反報告)
Haru_saku(プロフ) - ゆふさん» いつもありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします(^^) (2021年3月18日 14時) (レス) id: c429b5330f (このIDを非表示/違反報告)
kimi(プロフ) - はじめまして！すごく面白くてまとめてノンストップで読ませていただきました！続き楽しみにしてます♪ (2021年3月9日 2時) (レス) id: 3961ac874b (このIDを非表示/違反報告)
ゆふ(プロフ) - 移行おめでとうございます♪応援してます！ (2021年3月7日 23時) (レス) id: a88b967383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru_saku | 作成日時：2021年3月7日 14時
