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私は今までとことん自分のために生きてきた。
なんだって自分のためにやってきた。
辛くても全部、やってきた。
失敗しても、・・・やってきた。
来る日も来る日も、勉強をしてきた。
自分のために、勉強してきた。
怜「本当に自分を優先してるんだったら、そんなの全部関係ないし、Aは作ちゃんが好きな気持ちだけで付き合ってるよ」
「・・・、」
怜「年下とか、ただ数字でしょ?生まれたのが早かっただけ」
「・・・、」
怜「あと、弟の友達?別にいいじゃん、好きな人がたまたま弟の友達だっただけ」
「そんなシンプルじゃないってば」
怜「じゃあ、断るの?」
「それは・・・」
怜「もう、はっきりしないな!」
ながつは「面倒くさいよ?その感情」と私に視線を送ると急にニッコリ笑って頬をづえをついて「・・・もう、いいじゃん?」と呟いた。
怜「とりあえず付き合ってみる」
「・・・、」
怜「そして、年下問題は・・・そのうち気にしなくなる!」
「そうかな」
怜「年下男子にとっていつまでも年齢の問題でぐちぐち言われんの結構キツイからね?」
「・・・そうなの?」
怜「A、男に向かってそれって超失礼だからね」
年齢とかじゃなくて、恋愛は「気持ち対気持ち」なの!とやけに深いことを言うながつに思わずクスッと笑みが溢れて「・・・そうだね、」と頷く。
怜「あとは、雄登に認めてもらう!」
「難しそう」
怜「大丈夫、今はただ複雑なだけだから」
きっと、いや、絶対わかってくれる!と頷く長つに私も頷いて「ありがとう」とお礼を言うと彼は「俺、めっちゃ応援してっかんね!」と太陽みたいな笑顔で笑った。
ながつの存在に、いい親友がいるなぁと心の中で呟いて笑顔を返すと彼は「あー・・・恋愛してるAがこんなに可愛いって知ってたら、俺が彼氏だったカモ」と若干失礼なことを言うのでムカついて足を踏んづけた。
「ぎゃー!今度こそ折れた!」と騒いだ彼に「バーカ!私は作ちゃんがいいのー!」と口にしたら、なんだか胸がスッキリした。
怜「きっとうまくいくさ!」
「なんなの(笑)」
グーサインで満足げに微笑むながつを見ていると本当にそんな気がしてきて、救われた。
きっと上手くいくんだと、そう思ってた。
けど・・やっぱり難しい。
ーそれで幸せになれると思ってんの?
恋愛は「好き」だけじゃ乗り越えられない。
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妄想女子(プロフ) - はじめまして、3年たった今でも待ってます! (7月26日 14時) (レス) @page31 id: a281949802 (このIDを非表示/違反報告)
Jam(プロフ) - はじめまして。こんなにも心揺さぶるお話に出会ったのは久しぶりで、すごく幸せです。ゆうぴー担ですが作ちゃんにキュンキュンしすぎてやばいです… (2020年12月14日 0時) (レス) id: 065f33fc65 (このIDを非表示/違反報告)
でん - 本当に素敵です、、読んでて引き込まれました。また、楽しみにしてます (2020年6月12日 1時) (レス) id: fd92cca3ea (このIDを非表示/違反報告)
satona(プロフ) - こんばんは、突然のコメントすみません。通知が来て泣きそうになりました。更新ありがとうございます、愛美さんの書かれる作ちゃんにまた会えて嬉しいです。次も楽しみに、のんびり待ってます (2020年5月6日 0時) (レス) id: df81ed5f0c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 素敵な作品に巡り合えた・・・・!という感動でいっぱいです!わたしのだいすきな彼が詰まっていてキュンキュンします・・・・!更新楽しみにしています。 (2019年11月10日 13時) (レス) id: 595ff179b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年11月25日 0時