■ ページ43
「振られるも何も、告白しないから」
怜「え？しないの？」
「うん。なんか、おこがましい」
怜「なんで？」
告白って、なんだろう。
好きです、って言うだけじゃないし。むしろその先を求めてるから告白するのだろう。それが一般的だ。
「わたし、付き合いたいとかそういうのは無くて」
怜「ん？」
「あの子は高校生になったばっかりで、私は4つ上だし、なんかリスクがあるというか」
怜「リスク？」
「うん。」
絶対に、私じゃなくて同級生を好きになって年相応の恋愛をするべきだと、そう思う自分もいる。
怜「たったの4つ上なだけじゃん」
「まあ、そうなんだけどさ」
「作ちゃんは、あまりにも純粋過ぎる」と口にするとながつは黙って私を見つめた。
「あの子、めちゃくちゃ優しく接してくれるのね。私のこと丁寧に扱ってくれる。たまにそれが、ちょっと申し訳ないというか。」
怜「・・・、」
「もし私を好いてくれるなら、その理由が分かんないというか。うん、分かんないや。こんな私のどこを好きなんだろう」
怜「ふふ、A考えすぎ。」
ながつは冷静に優しく笑うと、「じゃあさ、Aはなんであの子が好きなの？」とワクワクした顔を向けてきた。
「えっ。あぁ...なんでだろう。・・・気付いたら？」
怜「だよね！『好き』なんてそんなもんだよ！」
みんな気付いたら好きになってるのが恋なの！と主張するながつ。なんだか説得力があって思わず「そういうもん、なのかな」と頷いてしまった。
ながつと話したらなんとなくスッキリして。
私が一切食べれなかったラーメンも食べて貰って「ラッキー！」といいながら手を振る彼と駅で別れた。
地元の駅まで電車に揺らされながら、「これからどうなるんだろう」と思いながら目を閉じた。
あの子は、私に勿体ない気がする。
気付いたらずっと作ちゃんのことを考えてるなぁと苦笑いしながら改札を抜けると、そのタイミングでスマホの通知が音を立てた。
作間龍斗: ー花火の日程、9月15日なんですけど大丈夫ですか？
その文字を見つめてると無意識に鼓動が早くなる。
ー週末だよね？大丈夫だよ
そう返事をすると、すぐ「土曜日です(^-^)」と返ってきて思わず頬が緩む。
ー大丈夫だよ^ ^
と再度返信すると、目の前でラインの通知音が鳴った。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
