■ (2018/8/29) ページ25
怜「A確保！」
「えっ、うそ、待って、！」
廉「よーしこのまま回収！」
「え〜！？」
授業終わり、そそくさと講義室を出ようとしたら二人に両腕を捉えられてまるで犯罪者を連行するような形で私は廊下に出された。周りがジロジロ見てきて「あいつら頭おかしいんじゃね？」って顔をする。うん、間違ってはないです。
「えっ、なに」
フリースペースの椅子の上に押し付けられると、目の前にながつと廉が腰を下ろしてニンマリ微笑んだ。
「こっわ、なに？」
怜「あなた、那須Aさんですね」
「は、はい」
廉「さあ、質問に答えていただこうか」
「は、はあ、」
怜「最近のあなた付き合い悪いですよねえ！」
「えっと？そう、かな〜？」
廉「悪いんですよ〜それが」
「いや、だって」
怜「だってじゃない！」
「・・・こっわ」
廉「どこでなにしてるんお前」
「どこでって、」
怜「最近講義終わったらすぐ帰るし！全然つるんでくれないし！これはなんかあるぞ！と、俺と廉の中で話題となってますっ」
廉「で、俺らなりに探ってみた結果・・・」
って廉が首を傾げるからなにを言われるんだ、とその綺麗な顔を凝視すると「何も、わからんかった・・・」と言われて関西の芸人さん並みのコケを披露する始末になった。
怜「アッハハ！(笑)」
廉「いつからそんなリアクション芸するようになったん？(笑)」
「・・・もう、」
ゲラゲラと笑う二人を見つめて、恥ずかしくて顔を押さえてたら「ねえ、A！本題！」ってながつが私に向かって声を上げた。
怜「どこで何してんの？」
「いや、何も？」
廉「まっすぐ家帰ってるだけ？」
「・・・うん、」
怜「Aいつか家にいるの嫌いって言ってたじゃん」
「・・・、」
ああ、そんなことも言ってたな。
少し考え込むように目を逸らした私に廉が「ん？」って顔をする。
「そんなこと言ったっけ？(笑)」
怜「えー言った！」
「その時は嫌いだったんじゃない？(笑)」
廉「ほーん」
「なに？(笑)」
怜「ふーん」
「・・・何なの(笑)」
二人の腑に落ちないような視線に耐えきれなくてもういい？って言って帰ろうとすると、すかさずながつの長い脚が私の足を引っ掛けて廉の手が私の手首を掴む。
廉「ちょ！どこ行くねん！」
怜「逃げるの禁止！」
「え〜！？」
まあ、待てや。って、廉は再び私に座るように促すとお財布から「はい、これ」って夢の国の前売り券を3枚出した。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
