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急に静かになってうるさいのが居なくなった助手席がなんだか寂しさを感じ、自然と後ろを向いたらきょとんとした顔の作ちゃんと目が合う。
作「・・・？」
「あの、・・・こっちくる？」
後ろに座られても、空気感に困るかなあと思ってそう問いかけると作ちゃんは「あ、はーい」って頷いて後ろから助手席に移ってきて、照れ臭そうに頬を緩ませると真っ直ぐと私を見つめた。
「あは、」
作「・・・？」
「道、教えてね」
作ちゃんと二人きりになったのは初めてじゃないのに、やっぱり慣れてないからかずーっと胸がざわざわしちゃって「あ、えっとシートベルトした？いい？行くよ？」と早口で問いかけてしまって彼はそんな私を落ち着いた感じで見つめて「はぁい」と頷いた。
・・・恥ずかしい。
絶対また那須の姉ちゃん、変な人だって思われた。絶対そう。
無音の車内に耐え切れず音楽をセットしたら作ちゃんはそれに合わせて頭を揺らし始めて、「・・・やっぱ可愛い、」と心の中でこっそり思って目を逸らした。
彼の家に向かう道中、さっきまで落ち着いてたのに急に「あ、あっ・・・Aちゃんっ、あの」とソワソワした様子で彼が声をあげるから「どうしたの？」と問いかけると「今日、バイトだった・・・」って言いづらそうに口にした。
「あー、忘れちゃったの？」
作「うん・・・あの、駅で降ろしてもらえれば」
って彼は言うけど、私は少し考えて「凪に行く予定だったから、このまま送ってくよ」とハンドルを切った。
作「ほんと？いいの？」
恐る恐る見てきた彼に「うん」って微笑むと彼は安心したように「よかった、」って口にして口角を上げた。
頬に出来る窪みが、やっぱり・・・可愛い。
浮かび上がる頬の骨を見るのがなんだか好きになってる。
・・・って、何考えてるの(苦笑)
今まで関わってきた男子とも、
優斗とも、違うし。
雄登の友達のタイプにも作ちゃんみたいな人はいなかった。
うっちゃんも龍我ちゃんも、弟の友達だから普通に「弟」って感じなのに。なんなら、優斗も「弟」なのに。
作ちゃんは、違うと思った。
彼のこと多くは知らないけど・・・ただ、「弟」ではないなと思った。わかんないけど。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
