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凪から帰ろうとして、お会計をしてると制服のブレザー片手に作ちゃんが裏から出てきて北斗さんが「作間お疲れ〜」って手を振る。
作「お疲れ様です」
わざわざ足を止めて頭を下げる彼を見てやっぱりお行儀いいな、と頬を緩ませた。
なんとなく同じタイミングで凪を出ると、作ちゃんは私をじーっと見つめた。
「・・・ん？」
作「えっと、さようなら」
「あ、うん」
「さようなら、」って私が口にすると彼は足を進めるから私も足を動かせると、二人とも同じ方角に歩いていてなんだか面白くて「あは(笑)」って笑ったら作ちゃんが困ったように私を見つめた。
「作ちゃん、家どこ？」
作「あっちの方です」
長い腕を伸ばし駅の方を指差す彼が可愛くて「じゃあ、駅まで一緒だね」って笑うと彼は「ですよね」って恥ずかしそうに笑う。
一緒に歩いてるけど、私と彼の間には１メートルくらい距離があって。
年上のお姉さんと歩くのは恥ずかしいのかなと思って苦笑いするけど彼はチラチラと私を気にするから思い切って話を振ってみた。
「作ちゃんはなんで凪でバイトしてるの？」
作「・・・、」
私がそう問いかけた瞬間、彼はふと立ち止まって。じっ、と私を見つめた。
「・・・、」
作「・・・っ」
澄んだ綺麗な瞳に真っ直ぐ見つめられてなんだか恥ずかしくなって。耐え切れなくなって目を逸らすと彼は「あ、・・・なんとなく、です」と口にした。
「そっか、」
作「はい」
きゅって口を噤む彼を見て何回か頷くと、彼は「えっと、な・・・那須さんは」って恐る恐る口を開くからその呼び方に驚き、「えっ？私のこと？」と彼を見つめた。
作「那須さん、ですよね」
「っふ(笑)そうだけども」
雄登のことはなんて呼んでるんだっけ？って聞くと小さく「那須、ですけど」って彼はきょとんとした顔で私を見つめた。
「紛らわしいよね(笑)」
名前でいいよ、って言うと彼は「ああ・・・(笑)」と頬を緩める。
横から彼の顔を見ると頬に出来る窪みが可愛くて、私も吊られるように頬を緩めた。
作「・・・ん〜、えっと」
さすがに呼び辛いか、うっちゃんやりゅーがちゃんと違って知り合ったばかりだし。
普通なら「那須の姉ちゃん」みたいな呼ばれ方するのかも。
困ったように口籠る彼を気遣って「北斗さんと深澤さんは、なっちゃんって呼んでるけど」って言ってあげると彼は「じゃあ、なっちゃん」って照れ臭そうにそう呼んで俯いた。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
